2011年6月24日金曜日

⑥真夏の方程式(2011/06)

3年ぶりのガリレオシリーズ。
「容疑Xの献身」「新参者」と、事件の謎解きのプロットに人間関係をうまく絡み合わせる
のは、最近の東野氏の得意技となりつつつあるが、この作品もその一つになるだろう。

むしろ今回は、湯川と内海や草薙は別々に捜査にあたるという設定で、直接的な殺人
方法の謎解き自体はそれ程おもしろい訳でもない。
ただ、「動機」に結びつく、ある家族と一人の男の切ない過去がうまく描かれている。
若干「結局、この人物はなんだったのか?」と思ってしまう脇役が少々いたけれど・・・。

新作なので、ネタばらしはこれくらいにしておこう。
あとは、本を買って、各自楽しんでください。