2011年6月16日木曜日

赤い指(2006/07)

作品としては「新参者」より古いのだが、新参者のヒットを受けてこちらも後から
映像化された。
認知症、引きこもり、家族の崩壊・・・。
犯人の家庭の複雑な背景と共に加賀恭一郎と父親の一風変わった親子愛が
平行して描かれる。なかなかおもしろい一作。
加賀恭一郎シリーズだけでなく、東野氏の作品全般に言えるのだが、この時期
ぐらいから、事件にまつわる人間関係を見つめる視点に深い味わいが出てきた
ような気がするのは、私だけだろうか?