2011年6月20日月曜日

柳井正/ユニクロ② 成功は一日で捨て去れ

前著「一勝九敗」に続く、柳井氏の著書。
フリースブーム後、外部から若い経営エリートを登用し経営陣の刷新を図るが、大企業病
蔓延を感じた柳井氏は彼らに代わり再び社長に返り咲き、経営の舵取りを再開する。
そして「ヒートテック」「ブラトップ」と大型ヒットを飛ばし、見事な第二創業を成し遂げる・・・。

本書は直近数年のユニクロ社内向けのメッセージを中心にこの第二創業のプロセス
つぶさに語った本。
「安定志向が会社を滅ぼす」「成功は一日で捨て去れ」ある意味、偏執狂的なまでの
柳井氏の経営に掛ける情熱がほとばしってくる。

個人的には、経営のプロとして採用した若きエリート達を持ってしても”創業者の器”を
超えることできなかった顛末を、柳井氏自身が再建して行く、そのプロセスに感じ入った。