2011年10月2日日曜日

マスカレードホテル

作家生活25周年記念キャンペーンを展開中の東野圭吾今年三作目の作品。
集英社のサイトには「加賀恭一郎、湯川学に続く第三の男登場!」と華々しく
宣伝されているが、作品に出てくる「新田」刑事は、今一つ力不足な感じ。
ただ、これまでの二人とは違って、事件で知り合った山岸尚美との関係が
どうなってゆくか?という現在進行形の恋愛関係が描かれるのは、新しい
サービスなのかもしれないが・・・。
作品そのものは東野氏らしく、手堅くまとまっているが、ストーリーや謎解き
の仕掛けも、それほど目新しい感じはしない。


出来栄えとしては、「赤い指」クラスか?
私的には、味のある所轄の中年デカ、能勢刑事の方が気になる。
ぜひ、彼を主人公にしたスピンアウト版を望みたいところ。
東野氏の新境地になると思うのだが・・・。