2011年5月24日火曜日

バイバイブラックバード!

伊坂氏得意の短編連作集ではあるが、ストーリーも語り口も少し物足りない。
特に終わり方は中途半端だ。
なんらかの事情で、借金のかたに「バス」に乗せられ”あそこ”に送られることになった
主人公は、バスに乗る前に”マツコ・デラックス”を彷彿させる暴力的な大女の監視役
を帯同し、”五股”を掛けていた彼女達に「この大女と結婚するから別れてくれ。」と挨拶
して回ることになる。
シチュエーションはいかにも伊坂ワールドなのだが、期待のハードルを越えていない。
「週末のフール」や「死神の精度」を読んだときのパンチ力が感じられない。
残念だ。