2011年7月31日日曜日

FREE~無料からお金を生み出す新戦略

「ロング・テール」の作者によるネットビジネス案内書の第二弾。
簡潔で分かりやすい文章で、ネット上での”無料化”の流れを説明してくれる。
議論については、いささか踏み込み足らずでは?と感じる部分もあるが、全体的に
よく整理されている。さすがは雑誌編集者だ。
”時代の変化”を感じさせてくれる一冊だ。
特に、以下の章は面白かった。
第 8章 非収益化
      グーグルは無料電話案内を行っているが、これを通じて膨大な音声
      データを集め、音声検索用のアルゴリズムの改良を進めているらしい。
      つまり、違う土俵で儲けている。(電話会社にはない発想)
第12章 非貨幣経済
       グーグル経済=注目経済(ページランクという発想)
第13章 ムダもいい
       潤沢さの可能性を突き詰めるには、コントロールしないことも必要。

歴史はベキ乗で動く

昔読んだマルクス系の思想を批判的に概説する本(多分、岩波新書だったと思うが)に、
「多くの兵隊が隊列を組んで行進しているとする。集団としての隊列の動きは予想可能
だが、個々の兵士の仕草は予想できない。」といった記述があり、わが意を得たりと
記憶している。
(つまり、マルクス理論は隊列を対象にするもので、個々の兵隊の動きは無理という話)

この本は、地震や山火事、株式市場の暴落、などが全て”べき乗則”と呼ばれる数式に
当てはまると言う。
最初に出てくるのが地震発生について調査した「グーテンベルク・リヒターの法則」。
エネルギーが2倍になると、その地震が発生する確率は四分の一になるというもの。
若干の誤差はあるものの、山火事の発生にもこの公式が当てはまり、人間が関与する
株式市場もこの例外ではないと論が進む。


もちろん、先のマルクスの話と同様、個々人の心の生業まで予想できる訳ではない
のだろうが、なんとも、刺激的な本だ。
ちなみに、副題は「種の絶滅から戦争までを読み解く「複雑系科学」とある。

SUPER NATURAL

幼い頃、母親を悪魔に殺された兄弟が”ハンター”(悪魔や化け物の狩人)として
活躍する様を描いたホラーアクションドラマ。シーズン5までリリースされている。
主人公兄弟が”イケメン”で若い女性中心に人気らしい。
最初の頃は、一話完結型でホラー要素たっぷりの話が続いていたが、途中から
どろどろしたホラー話は少なくなり、「悪魔」「地獄」「天使」など大きな話題を中心
としたストーリーに変化していっている。
おそらく、イケメン主人公の人気に合わせて脚本が書き換わったものと思われる。
よく考えれば、荒唐無稽な話なのだが、なんとなくずるずる見続ける魅力がある。



CLOSER(クローザー)

ロス市警重大犯罪課が舞台。
(殺人事件や誘拐事件など重大犯罪を専門に担当する、特殊捜査チーム)
CIAで尋問捜査のプロとして腕を磨いた主人公のブレンダ・リー・ジョンソンがロス市警で
重大犯罪課を率いて活躍するドラマ。

主人公は「よろしく!」が口癖のスイーツ好きの中年女性捜査官。
元不倫相手が上司、部下はクセのある連中ぞろい。彼氏(後に話の中で結婚するが)は
FBI捜査官。
海千山千の刑事たちは、ある日突然やって来て、自分勝手で猪突猛進のブレンダを敬遠
毛嫌いするが、次第に彼女の犯人逮捕にかける情熱と、卓越した尋問テクニックに傾倒
して行く・・・。

強烈な個性がぶつかり合うコミカルな設定と、最後は事件を”クローズ”させてゆく主人公
のクールな捜査手腕がおもしろい。
他の作品とは違い、ワンシーズン12~15話で完結する。
DVDは現在第5シーズンまで発売されている。
以下は第5シーズンDVD




2011年7月28日木曜日

ちょっとした話題3 大阪駅11番ホーム

最近のJR駅構内には、新幹線を除くと待合室が少ない気がする。
たとえば大阪駅。
御堂筋側の1階フロアーのトイレ前に数人が座れるベンチがるが、それ以外には
ホームのベンチも含め座れる施設があまり目に付かない。
通りすがりの旅人には休憩施設は不要とのことか?
ところで、こんな大阪駅にもちゃんとした休憩室があるのをご存じだろうか?
場所は、北陸方面に向かうサンダーバードなどが発着する11番線ホーム。
ホームの中ごろにもゆったりしたベンチがあるが、ホームの端にかなりしっかり
した待合室が存在する。
冷暖房も完備されているし、列車の動きがない時間帯はよく空いていて、ちょっと
休憩するには最適な空間。
見るところ、すでに何名かの休憩の常連さんもいらっしゃるようで・・・。


11番線の中央付近のベンチ

ホーム端にある待合室。テレビもある。かなり豪華な造り。

2011年7月21日木曜日

グーグル秘録

ジャーナリストが、多数のインタビューを通じて書き上げたグーグルの自叙伝。

本当に頭のいい連中が次から次に新しいチャレンジを生み出し、それを支える
人脈と出資者が存在するアメリカIT業界のすごさが伝わってくる。
このアメリカ社会のバックボーンは、グーグル以上に驚異的な存在だ!

ジャーナリストらしい、読みやすい文章構成で面白い。
500ページを超える大作だが、一気に読んでしまった。
ほんとうに、アメリカのポテンシャルはすごい。

ハチはなぜ大量死したのか?

2009年3月に書いた感想文。最近、本書が文庫本化されたので、掲載する。

数年前から世界中で蜜蜂のコロニーが崩壊する現象が発生しており、数億の単位で
蜜蜂がいなくなっているらしい。
明確な原因は未だ不明ではあるが、ダニや伝染病に加え、農薬の複合汚染も問題視
されているとのこと。
高度な集団生活を行う蜜蜂が、その拠り所である社会を失ってゆく過程を想像すると
痛々しい。
さらに、蜜蜂の崩壊は、受粉をハチに依存する果物など多くの食料の生産に、多大な
影響を与えていることを教えてくれる。

店先で販売している蜂蜜をよく見れば、いろいろな国から輸入されている現状に驚く。
かなりの紙面を割いて展開されるコロニー崩壊の謎解きは、いま一つシャープさを欠き、
少々食傷気味となるが、全体としては”考えさせる”良作。