2011年7月28日木曜日

ちょっとした話題3 大阪駅11番ホーム

最近のJR駅構内には、新幹線を除くと待合室が少ない気がする。
たとえば大阪駅。
御堂筋側の1階フロアーのトイレ前に数人が座れるベンチがるが、それ以外には
ホームのベンチも含め座れる施設があまり目に付かない。
通りすがりの旅人には休憩施設は不要とのことか?
ところで、こんな大阪駅にもちゃんとした休憩室があるのをご存じだろうか?
場所は、北陸方面に向かうサンダーバードなどが発着する11番線ホーム。
ホームの中ごろにもゆったりしたベンチがあるが、ホームの端にかなりしっかり
した待合室が存在する。
冷暖房も完備されているし、列車の動きがない時間帯はよく空いていて、ちょっと
休憩するには最適な空間。
見るところ、すでに何名かの休憩の常連さんもいらっしゃるようで・・・。


11番線の中央付近のベンチ

ホーム端にある待合室。テレビもある。かなり豪華な造り。

2011年7月21日木曜日

グーグル秘録

ジャーナリストが、多数のインタビューを通じて書き上げたグーグルの自叙伝。

本当に頭のいい連中が次から次に新しいチャレンジを生み出し、それを支える
人脈と出資者が存在するアメリカIT業界のすごさが伝わってくる。
このアメリカ社会のバックボーンは、グーグル以上に驚異的な存在だ!

ジャーナリストらしい、読みやすい文章構成で面白い。
500ページを超える大作だが、一気に読んでしまった。
ほんとうに、アメリカのポテンシャルはすごい。

ハチはなぜ大量死したのか?

2009年3月に書いた感想文。最近、本書が文庫本化されたので、掲載する。

数年前から世界中で蜜蜂のコロニーが崩壊する現象が発生しており、数億の単位で
蜜蜂がいなくなっているらしい。
明確な原因は未だ不明ではあるが、ダニや伝染病に加え、農薬の複合汚染も問題視
されているとのこと。
高度な集団生活を行う蜜蜂が、その拠り所である社会を失ってゆく過程を想像すると
痛々しい。
さらに、蜜蜂の崩壊は、受粉をハチに依存する果物など多くの食料の生産に、多大な
影響を与えていることを教えてくれる。

店先で販売している蜂蜜をよく見れば、いろいろな国から輸入されている現状に驚く。
かなりの紙面を割いて展開されるコロニー崩壊の謎解きは、いま一つシャープさを欠き、
少々食傷気味となるが、全体としては”考えさせる”良作。

グーグルで必要なことはみんなソニーが教えてくれた

ソニーで22年、その後グーグルジャパンの社長を3年勤めた辻野晃一郎氏の著書。

そういう著者だから、会えばそれなりの人物なのだと思う。
ただ、彼の周りの人が大物過ぎて(あるいは反対に小さすぎて)彼自身のことがよく
わからない。
大物は盛田昭夫、カルロス・ゴーン、ラリー・ペイジ。小物は社内政治や自己保身
汲々とする普通のソニーマンだ。
(盛田氏の自叙伝等を読み、私が想像していたソニーマンのイメージではないが・・。)
最終的に目を引いたのはグーグルの社風(第8章)、クラウド(第9章)、ネット時代の
仕事のやり方(第11章)を語った部分か。


知性に自信があり、ビジネスに野望がある若い人は読んで損はないと思う。
 

選択の科学

起承転結で話が進む訳ではなく、各章ごとに「選択」に関するテーマと、それに関連する
心理テストの内容と結果が表示される。
テーマは概ねおもしろく、テスト結果も興味深い。
ただ、論理の展開を通じ、著者の描く”高み”に連れて行かれるわけではなく、そのへん
が物足りない。
”うんちく”は興味深いが「だからどうなるの?」となってしまう・・・。


以下は、本書の語りの一部。興味がそそられると思うが、いかがか?


選択は生物の本能である。
なぜ満ち足りた環境にもかかわらず動物園の動物の平均寿命は短いのか?
なぜ高ストレスのはずの社長の平均寿命は長いのか?
私たちが選択と呼んでいるものは「自分自身や自分の置かれた環境を自分の
力で変える活動」のことだ。
選択するにはまず「自分の力で変えられる」という認識を持たなくてはならない。
野生のアフリカ象の平均寿命は56歳だが、動物園で生まれた象は17歳。


フロムの2つの自由「〇〇からの自由」「〇〇する自由」
十種類のもチューインガムはいらない。(共産圏の考え方)


余談だが「LEI TO ME」のモデルが実在する人がいることが記載されていた。驚きだ!

フェイスブック(若き天才の野望)

映画化もされ、企業価値は500億ドルともいわれる「フェイスブック」の成り立ちを語った本。
創立者マーク・ザッカーバーグを始め、多くの関係者ヘのインタビューを通して描かれた読み
応えのある一冊。まさに"武勇伝”だ。


それにしても一番驚かされるのは、大学生が生み出した出来たての”アイデア”にそれなり
の資金を供給する人がいること。彼らのリスクテイクと目利きには感心するしかない。
多分、日本では絶対に起こり得ないドリームだと痛感する。
小さなソフトハウスで営業の仕事に携わっていたことのある私の経験から言えば、日本の
大手べンダー(わかりやすく言えば、NEC、日立、富士通、あるいはNTTなど)系の会社
と取引口座を開くには「人品卑しからず」が証明された会社でないと、ほぼ困難。
どんなに優れたアイデアを持っていても、「実績」のない会社では門前払いとなる。
第一「優れたアイデア」を認め、リスクを取ってでも勝負しようとする人物が、大手ベンダー
のサラリーマンの中に何人いるだろうか?

最近は、IT業界で成功した著名な経営者などが、有望なベンチャー企業に出資するケース
もあると聞くので、少しは希望が持てるのだろうか・・・。

最後に一言。
アメリカの良質なノンフィクション物に総じて言えるのは、インタビュー他に基づいた圧倒的な
取材量(つまりは事実の量!)と、冷静な語り口。
筆者の感想や思い入れを語るのではなく、あくまでも積み重ねた”リアリティ”の重さが読者
に迫ってくる。
おもしろい!

2011年7月11日月曜日

ちょっとした話題2 大阪府立中之島図書館

大阪市役所の東隣に位置する府立図書館。

地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅、あるいは京阪淀屋橋、なにわ橋駅から徒歩数分。
梅田からも20分掛ければ歩いて行ける。
1904年に開館したそうで、建物は国の重要文化財に指定されているそうだ。
2階部分に相当する正面玄関は現在使用されておらず、玄関脇の通路から
1階部分の受付を通って入館する。


建物内部は明治の香りが残る、まさに”図書館”といったクラッシックな落ち着いた
雰囲気で、観光名所にいるような錯覚を覚える。
ただ、古い建物をそのまま使用しているため、各セクションの部屋が細切れ
手狭感があるのは歪めない。
大学の現代的な巨大図書館を見慣れた人からすれば驚きの狭さかもしれないが、
その分、他では味わえないノスタルジックな異次元空間を体験できる。

平日の閲覧コーナーはそれほど込み合っている訳でもなく、快適に使用できる。
空調が入っている自習室は概ね満席に近い状態のようだ。
隣のデジタル自習室も、基本は2時間単位の使用条件となっているが、待ちが
出るのはまれなようで、少なくとも半日程度は連続使用が可能。
自分のパソコンの持ち込みも可能で、図書館の無線LANに接続できる。

もちろん、館内は飲食禁止だが、1階に休憩コーナーが用意されており受験生
は終日利用することもできそうだ。

なお、通常の閲覧コーナーには、競馬新聞を広げているおじさんや、ただただ
昼寝を続けるサラリーマンなど、少々場違いな利用者も散見されることを付け
加えておく。

 図書館正面


図書館内部